『嫌われる勇気~アドラーの教え』を要約。幸せ=人間らしさ。名著を5分で解説

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20字要約

人間たらしめることが、幸せである事だった

本書の学び:人間らしさを取り戻す

世界で1000万部を売り上げた名著。

本書は、なぜこんなにも人気なのでしょうか。

 

私が感じたのは「非常に読みやすい」です。

 

この手の本は得てして難解です。

しかし、本書は読みやすさが難解さを解決してくれます。

2回目、3回目と読めるからです。

 

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言したアドラー。

アドラーが提唱する対人関係を改善する具体策を、哲学者と青年の対話篇形式で教えてくれます。

 

とても衝撃的で、実践的なアドラーの思想と、幸せに生きるための、

きわめてシンプルかつ具体的な「答え」を学びました。

 

それでは、解説していきたいと思います。

要約1:他人の期待など応えなくてもいい

「世界はシンプルで誰もが幸せになる」と説く哲学書と

トラウマをもつ青年が、「人生の幸せ」について激しい議論を行ってました。

 

本書では、

「嫌われたくない」という、人間のもつ「本能の奴隷」になってはいけない。

と締めくくられます。

 

「嫌われたくない」は、

裏を返せば「好かれたい」「認められたい」という承認欲求です。

承認欲求に囚われると自分の人生ではなく「他人の人生」を生きることになります。

 

あの人に好かれたい、認められたいことが人生になる。

不自由の道です。

 

承認欲求無き「自由の道」を理性をもって歩むことが人生の幸せである。

 

好かれなくていい

認められなくていい

 

嫌われる勇気

 

「他人の期待など応えなくていい」というインパクトある内容でした。

要約2:「不幸」という「安全」がある。

本書では、”目的論”について丁寧に解説してます。

目的論とは、自分で決めている目的を達成するために、必要な手段として感情を作り出している。

不幸も

悩みも

怒りも

自分で決めているのです。

 

なぜ、負の感情を自分で選択しているのでしょうか。

本書の哲学者は「善」と「競争」で語ってくれます。

人は不幸でも変わらないことを選択している

人は生き残るという本能で、「不変」を求めます。

変わらないことは、居心地が良いのです。

 

本書では例をあげてます。

ひきこもりは「ひきこもる」ことが生き残る安全であるとし、

生き残ることのできる居心地の良さを達成していると。

つまり、ひきこもることは「善」であると。

「善」は「ためになる」の意。

自分のためになるから、ひきこもりを選択しているのです。

 

アドラーはこの本能にも理性が勝らないといけないと説いてます。

ブッダのといた「無常の人生を信頼する」と同じですね。

※ブッダの教え「反応しない練習」の記事はこちら

 

「世界大戦時代を生きた心理学者アドラー」

「2500年前を生きたブッダ」

全く違う時代を生きた偉人が、同じことを述べているのです。

 

  • 他人は変えられない。
  • 何事も本当は自分自身の問題である。
  • 理解し実践できたとき悩みから解放される。

 

アプローチ方法は違いますが共通点が多い。

孔子の言葉も共通することが多い。

 

人間の真理は抽象レベルで重なるのですね。

「孤独のレースが続いていく」が正しい

哲学者は自分が自分であろうとするとき競争は邪魔をすると説いてます。

他人の人生を生きる。承認欲求と同じ結末を解いてます。

 

競争に安らぎはないのです。

勝ち続けている人でも、敗者ではないのに、安らぎはない。

 

他者の成功を、私の負けであるようにとらえる。

他者が気に入られていることを気に食わない。

そこから新たな競争が生まれる。

サラリーマン人生を生きていれば、会社の派閥もあります。

 

競争の領域に踏み出さない。

 

他人の人生を生きないために、勝利を求めないことを解いてます。

 

こんな質問が聞こえてきそうです。

「勝利を求めないのは、成長しなくなるのでは?」

 

ちがいます。

 

「理想の自分」と「今の自分」を比較して、

正しい劣等感をもつことが自分の人生を生きることです。

 

競争相手は、「理想の自分」だけです。

孤独のレースなのです。

 

ミスチルの言う通り「孤独のレースが続いていく」です。

まとめ

『嫌われる勇気~アドラーの教え』

 

アドラーの思想は、本能に負けて転げ落ちないように、自分を押し上げることを教えてくれました。

自分を押し上げることは、「自由」をつかむことです。

 

嫌われたくない本能に負けない

承認されたい本能に負けない

勝利をあげたい本能に負けない

 

自由をつかむために、必要なコストが「嫌われる勇気」なのです。

 

『嫌われる勇気~アドラーの教え』を読んで人間らしさを取り戻しましょう

 

~ 了 ~

『人間たらしめることが、幸せである事だった』の詳細を知り、自由をつかむために、

「嫌われる勇気」を持ちたい方は、是非、本書をご覧ください。

嫌われる勇気~岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)

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著者 岸見 一郎氏とは

専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究、執筆・講演を実施

著者 古賀 史健氏とは

ライター

株式会社バトンズ代表

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