20字要約
センスの研鑽は、普通を知識として蓄える事
本書の学び:センスは研鑽できる
私はセンスがありません。
営業のセンス、プレゼン資料のセンス、人付き合いのセンス、絵のセンス、歌のセンス。。。
同じ思いの方も多いのではないでしょうか。
センスは、「自分の常識」という足元の細いロープから飛び出して、あらゆる「普通」を「知識」として取り入れることで研鑽されると本書は伝えてくれます。
センスは才能ではありませんでした。
本書では、水野 学氏の成功体験も取り上げながら、仕事に活かせる内容を多く学べます。
普通を知ることでセンスが研鑽されます。
それでは、解説していきたいと思います。
要約1:センスは「普通」の半歩先にある
センスは天性のものではない。
センスは普通の半歩先である。
半歩先が「へぇー」に繋がる。
「へぇー」がセンスが良い事。
アッと驚くものは売れてない。
『~ぽい』からスタートする。
センスは普通の半歩先にあるものです。
『~ぽい』からスタートして、シズル感を強めることがセンスです。
シズル感とは英語の擬音語で、デザインの世界では、人の感覚を刺激するようなものを指すものです。
受け手にとって普通の範囲内である『~ぽい』に、すこし装飾をすることで魅力的にすること。
=「へぇー」と言われるもの
=センスで生み出したもの
水野 学氏は、斬新な飛びぬけた発想の先には、売れていないものが大半であると言います。
受け手と距離感が遠すぎてもダメってことですね。
大事なのは「普通」という「知識」を蓄えること。
要約2:センスは「精度」と「正確性」が必要
本書では、センスは感覚ではないと解説してます。
不思議と、我々はセンス=感覚、感性と思いがちです。
しかし、センスは根拠があるものである。
「私は、こう感じる(感覚)」という言葉で、相手を欺いてはいけない。
根拠立てて、精度と正確性を高める。
知識をベースにした根拠を、受け手へ説明できなくてはならないのです。
センスが「普通」という「知識」を蓄えることである以上は、そういうことなのです。
要約3:センスを抑制する2つのこと
「市場調査」はセンスの入る余地を減らします。
多くの意見を取り入れることで、一般化してしまうのです。
調査内容が凡庸へ繋がり、センスが抑制される。
大企業の市場調査の在り方に一石を投じてます。
本書では、他に、センスの入る余地を減らすものとして「主観」を挙げています。
特に、
「好き」と「嫌い」
です。
この2つの感情が表に出てくる限り、主観の枠組みから離れられず、「へぇー」は生まれません。
嫌いと思えば、半歩先を描けません。
好きと思うと、客観が無くなります。
「普通」を「知識」として蓄えて、そして客観を大事にする。
そういうことなのです。
要約4:センスとは数値化できないものを最適化すること
王道の商品は、世の中に沢山あります。
王道=最適化されたもの。
受け手が、王道として、ひとつは手に入れたいもの。
本書では、センスは、数値化できないものを最適化することであると解説してます。
「普通」を「普通ぽく」見せないこと。
「へぇー、ありそうでなかった」と思わせること。
受け手に常にシズル感を与えることのできるように最適化すること。
これが王道になります。
「普通」を「知識」として蓄えて、「普通」を「普通ぽく」見せない。
そういうことなのです。
要約5:センスを研鑽するためにやること
「普通」を「知識」として蓄えて、「普通」を知り、「普通」の半歩先を描く
どのように描くのでしょうか。
大人の知識をもって、「幼児性」を高めるのです。
冒頭に記した、「自分の常識」という足元の細いロープを取り払い、幼児のように発想を高める。
半歩先を描いてみる。
描いたものを「知識」をもって根拠立てて、精度と正確性を高め最適化しましょう。
そして王道になるのです。
まとめ:知識でセンスを磨こう
「センスの研鑽は、普通を知識として蓄える事」
本書の要約について解説してきました。
センスがない。
飛びぬけた発想をだせない。
よく耳にします。よく口にもします。
しかし、センスは、「普通」をしり、半歩先を描くことでした。
普通という「知識」を学ぶ。
「センスは知識からはじまる」のです。
~ 了 ~
センスを知識から得たい方は、是非、本書をご覧ください。
センスは知識からはじまる~水野 学 (著), 下妻 由幸 (ナレーション)
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著者 水野 学氏とは
※水野 学氏の著書『世界観をつくる「感性×知性」の仕事術についての記事はこちら
クリエイティブディレクター
クリエイティブコンサルタント
good design company 代表
THE株式会社取締役 ※https://the-web.co.jp/
※丸の内「KITTE」内にTHE SHOP名で店舗を構える
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